水月――それは、水に映った月。
水面が揺れれば形を変え、今にも消えそうなおぼろげなもの。
今回紹介するのは、そんなタイトルがまさしく内容を見事に表している『水月-すいげつ-』です。
勘違いしていただきたくないのは、決して「この作品のストーリーがぼんやりしている」わけではなく、あくまで「主人公が己を取り巻く世界から受け取る感覚がぼんやりしている」のみで、物語自体は非常にしっかりしたものであることです。
『水月-すいげつ-』は、2002年にF&C FC01より発売されたビジュアルノベルです。
民俗学や哲学的な概念を多分に含み、ストーリー性の高い物語になっています。
物語の解釈がユーザーに委ねられている部分も多く、美少女ゲームの物語としては多少難解な部類に入ると言えるでしょう。
ですが、メインヒロインの不思議な少女・那波や主人公専属のメイドの雪さんなどのキャラクターの個性も強く、コンシューマー移植もされておりいまだに高い人気を誇る作品です。
グラフィックも非常に美しくBGMもゲームの雰囲気を上手く出しており、難しそうだからといって敬遠するにはもったいない、完成度の高い作品でしょう。
主人公は夢の中で、弓矢を手に持っています。
目の前にいるのは黒髪の少女。
主人公は弓矢で彼女を射抜きます。そこで主人公は夢から覚めますが、目覚めた場所は病院の個室で、主人公はすべての記憶を失っていました。
黒髪の少女はクラスメイトの「牧野 那波(まきの ななみ)」であることがわかります。
そして主人公はその日以降何度も、夢の中で那波を弓矢で打ち抜くことに…。
果たして、その夢の意味するものは…。
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