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2009年01月

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「SNOW」のレビューNo.2

  • 2009-01-31 (Sat)
  • SNOW
『SNOW』のレビュー2回目です。

『SNOW』の素晴らしい点は、6人いるヒロインたちのシナリオどれもが非常にクオリティが高いこと。

どれもとても切なく美しい物語です。
必ずどれかのシナリオで泣けることでしょう。

また音楽も大変質が高く、BGMはまさに雪のような透き通った旋律で物語を効果的に盛り上げてくれます。

歌はOP曲の『SNOW』、ED曲の『ふたりの足跡』、挿入歌の『雪のかなた』の3曲が入っており、すべて近年アニメ・映画などの音楽も手がけるサウンドクリエイター集団・I'veの手によるものです。

どの曲もさすがI'veといった感じの質の高さで、どれも美少女ゲーム屈指の良い歌です。

OP曲の『SNOW』はこの作品の持つ切なさをうまく醸し出しています。
ED曲の『ふたりの足跡』は、エンディング後に聴けば感動もひとしおでしょう。
挿入歌の『雪のかなた』はシナリオをプレイすることにより歌詞の意味がわかるという、良くできたものになっています。

グラフィックはキャラクターの立ち絵・イベント絵・背景にいたるまですべて大変美しいです。
キャラクターデザイン・原画は飛鳥ぴょん・こぶいち両氏。
「萌え」系の絵柄で、どのキャラクターもとても可愛らしいです。

また背景が細部にいたるまで描き込まれており、大変美麗です。
キャラクターの絵は綺麗でも背景は割と手を抜いてしまう美少女ゲームは多いですが、この作品は背景にもとことんこだわっています。
雪の降る画面効果なども演出されており、リアリティを出すのに一役買っています。

また特徴的なのが「抱っこシステム」。
これはヒロインの一人である桜花を「抱っこ」できるもので、表情を間近で見ることができる画期的なものです。


「SNOW」のレビューNo.1

  • 2009-01-30 (Fri)
  • SNOW
『SNOW』を3回に渡ってレビューします。

keyの『Kanon』が大ヒットしたことにより、その後数多くのブランドから、いわゆる「泣きゲー」がリリースされました。
泣きゲーは美少女ゲームのジャンルで確固たる位置を確立したのです。

しかし「泣きゲー」と銘打たれてはいても、実際に泣ける、良くできている作品は少ないのもまた事実。

そんな中、2003年にStudioMebiusから発売された非常にクオリティの高い泣きゲーが、今回紹介する『SNOW』です。

なお、現在は非常に人気のあったサブキャラクター・橘芽依子と「謎の少女」を攻略ヒロインとして追加したうえにボイスを付けた『SNOW Plus Edition』が低価格で発売されていますので、このレビューではこのP・Eについて取り上げます。

主人公の出雲彼方は、親戚のお姉さん・つぐみが経営する旅館を手伝うため、過去に一時期訪れたことのある小さな村・龍神村を訪れます。

龍神村はその昔、本来決して結ばれてはいけない龍神と人とが結ばれてしまったことが神の怒りに触れ、それ以来一年中絶えることなく雪が降り続けている、雪に覆われる村でした。

主人公はそこで6人の少女たちと出会います。
主人公と少女たちの出会いは、主人公に何をもたらすのでしょうか…。

『SNOW』はゲームスタイルはオーソドックスなADVです。
最初は日常パートを進め、選んだ選択肢によって各キャラクターのストーリーに分岐するというものです。


「同級生2」のレビューNo.4

「同級生2」のレビュー最終回です。

美佐子さんは唯の母親で、実家の喫茶店をひとりで切り盛りしています。主人公を優しく見守ってくれる、穏やかな女性です。

こずえは主人公の後輩。少し変わった性格をしており、主人公に憧れており主人公に積極的に近付こうとします。

美鈴は主人公の担任で、大人っぽい雰囲気が魅力の女性。
問題児の主人公をいつも気に掛けてくれます。

美里は八十八町にあるバス会社「入梅興業」のバスガイド。
主人公が温泉旅行に行く際に知り合うことになります。

美沙は前作『同級生』にも登場した人気キャラクター。
前作の主人公とは別れ、たまたま八十八町を訪れたところを主人公と出会います。
スポーツが得意な活発な女性です。

愛美は八十八町にある保育園「聖・花園保育園」の保母さん。
美人で優しい性格ですが、男性恐怖症的なところがあります。

久美子は主人公が温泉旅行で泊まった旅館の一人娘。
子供っぽい性格の少女で、都会に憧れており、主人公が八十八町に帰った後主人公の家に転がり込んできます。

佐知子は久美子の母親で旅館の女将。非常に妖艶な容姿をしていますが、久美子のことを誰よりも気に掛けています。

『同級生2』は、どのキャラクターも竹井正樹氏の魅力溢れるキャラクターデザインと相まって非常に個性的です。グラフィックも大変美麗です。

マップを歩き回ってフラグを立てるというシステムは今の美少女ゲームユーザーには大変厳しいものがあると思いますが、目的もなくただ街中を歩き回っているだけでも何が起こるかわからず楽しいのもまた事実。

『同級生2』は美少女ゲームの歴史を語る上では決して外せない作品です。
こういったスタイルの美少女ゲームをプレイしたことがない方にはぜひプレイしていただきたいと思います。


「同級生2」のレビューNo.3

「同級生2」のレビュー3回目です。

『同級生2』の攻略キャラクターは全部で15人。
鳴沢唯、水野友美、篠原いずみ、舞島可憐、加藤みのり、南川洋子、杉本桜子、鳴沢美佐子、都築こずえ、片桐美鈴、野々村美里、田中美沙、安田 愛美(やすだ あずみ)、永島久美子、永島佐知子です。

唯は主人公の同居人で、主人公と同い年にも関わらず主人公を「お兄ちゃん」と呼んで慕います。
現在美少女ゲームの一大属性である「妹萌え」のパイオニア的存在で、唯のせいで妹属性に目覚めた人は多いでしょう。

友美は主人公の幼馴染み。成績優秀な優等生でおとなしい性格をしています。
何か悩み事があって主人公に聞いてほしいようですが…。

いずみはボーイッシュで元気な少女。主人公とは悪友的な仲で、篠原重工の社長令嬢ですがそのことを鼻にかけたりしない気さくな性格です。

可憐は主人公のクラスメイトですがトップアイドルのため学園にはほとんど登校してきません。
アイドルという立場を気に掛けず気軽に接してくれる主人公に惹かれてゆきます。

みのりは牛乳瓶の底のようなグリグリ眼鏡にお下げという地味な外見の少女。
自分のことを話そうとしないため主人公も彼女のことは詳しく知りません。

洋子はバイク屋の娘でバイクが大好きな不良。
主人公とは言いたいことを言い合えるいい友人です。

桜子は隠し的キャラクター。
慎重にゲームを進めていないとその存在に気付くことはできません。
病院に入院している病弱なおとなしい少女で、会いに来てくれる主人公に好感を抱くようになっていきます。


「同級生2」のレビューNo.2

「同級生2」のレビュー2回目です。

「同級生2」のゲームデザイン・シナリオは、『ドラゴンナイト』『リップスティックアドベンチャー』『野々村病院の人々』などのヒット作で美少女ゲーム界を草創時代から牽引していた蛭田昌人氏。
原画は美麗な絵柄が特徴の竹井正樹氏。

ゲームスタイルは、女の子が大好きで破天荒な性格の問題児の主人公「りゅうのすけ」が、冬休みの2週間の間に、街中を歩き回り女の子と会ってフラグを立て、うまくストーリーを進めてHシーンを見てEDを迎える、というものです。

歩き回る場所は主人公の住む八十八(やそはち)町、 歓楽街のある如月町、主人公の通う八十八学園です。

この街中を自由に歩き回るゲームスタイルは当時画期的で、その後多くのブランドから亜流の作品が多く出たりしました。

ゲーム画面には日付と時刻がつねに表示されており、狙ったタイミングで正しい場所に行かないと女の子とのストーリーは進展しません。

このためこの作品の難易度は大変高くなっており、当時タイムスケジュールをノートにびっしりと書き込んで攻略に熱中していたプレイヤーも多かったといいます。

時間を上手く調節すれば複数の女の子のストーリーを同時に進められる「同時攻略」も可能なので、これに夢中になった人も当時多かったのではないでしょうか。

ストーリー性は当時の美少女ゲームの中ではかなり高かった方で、キャラクターの魅力と相まって多くのプレイヤーを虜にしました。

結果、『同級生2』は爆発的にヒットし、売れた本数は20万本以上という話もあります。

これは今のようにパソコンが普及していなかった時代を考えれば異例のことです。

OVA化、数々のコンシューマー機への移植、関連グッズなども数多く発売されました。『同級生2』はまさに当時の美少女ゲーム界での化け物的ソフトだったのです。


「同級生2」のレビューNo.1

「同級生2」を4回に渡ってレビューします。

いまやパソコンは誰もが持っているもので、OSは初めてパソコンに触る人でも難なく使えるWindowsやMAC、美少女ゲームの媒体もDVD-ROMやCD-ROM数枚組が当たり前ですが、まだパソコンが高嶺の花でPC-88、PC-98、FM-TOWNSが主なマシンだった頃、美少女ゲームの媒体はフロッピーディスクでした。

今でこそ美少女ゲームのグラフィックは美麗なフルカラーですが当時は8色、16色で、ハードディスクもパソコンに当然のように付いているものではなく、基本的に別売りだったのです。
信じられないでしょうが、ほんの100MBのHDDが数万円もする時代でした。

現在は美少女ゲームはHDDドライブにインストールしてプレイするのが当たり前ですが、そんな事情のため当時は多くのユーザーがHDDなど買えず、FDから直接ゲームを読み込んでプレイしていたのです。
1枚のグラフィック表示にも数秒かかるというようなプレイ環境でした。

そんな中、1995年に美少女ゲーム黎明期から大ヒット作品を連発していた大手ブランド、elfより発売されたのが今回紹介する『同級生2』です。

FDの枚数は当時の美少女ゲームとしては群を抜いて多い12枚という大容量で、HDDなしでプレイするにはしょっちゅうFDを入れ替えなければならないという大変煩わしいものでした。
そのため、この作品のためにHDDを買ったユーザーも当時大変多かったのです。

「HDDが普及したのは同級生2のおかげ」という、冗談か本当かわからないような話まであるほどです。


『H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-』のレビューNo.3

  • 2009-01-25 (Sun)
  • H2O
『H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-』のレビュー最終回です。

この作品の特徴的なシステムが、琢磨が盲目であるという設定を反映した「Blindness Effect(ブラインドネスエフェクト)」システム。
この設定をONにすると、グラフィックが白黒で表示されます。

主題歌は音楽製作チーム・PixelBee(ピクセルビー)による『H2O』 『DREAM』 『FOOTPRINTS IN THE SAND』 『TOMORROW』の4曲が収録されており、どれもボーカルのmonet女史の開放感あふれる歌声で歌われており質が高いです。

グラフィックはキャラクターデザイン・原画ともに現在非常に受けの良い「萌え」系のど真ん中を行くもの。

キャラクターデザインはどのキャラも非常に可愛らしく、グラフィックはキャラの立ち絵、イベント絵、背景にいたるまで大変美麗で、文句の付けようがないでしょう。
背景画は田舎の牧歌的な風景を大変綺麗に描いています。

シナリオはどのヒロインのものも切なく、ほろりとさせられるものです。
各ヒロインが心の内に秘めた想いを知った時、あなたは心を揺さぶられるでしょう。
BGMも効果的に物語を演出してくれます。

『H2O』は、ケロQの実績を生かした、ブランド処女作とは思えないほど完成度の高い作品です。
萌えも切なさもばっちりです。
とくにはやみはツンデレ好きにはたまらないキャラです。
最初は完全に主人公を拒絶しているため、想いが通じてデレてくれた時の破壊力は凄まじいです。

良作の美少女ゲームをプレイしたい方、ツンデレ好きな方、また美少女ゲーム初心者の方にも『H2O』はお薦めです。

ぜひファンディスクの『√after and another』と合わせてどうぞ。


『H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-』のレビューNo.2

  • 2009-01-23 (Fri)
  • H2O
『H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-』のレビュー2回目です。

『H2O』は、光を失い盲目になった主人公・弘瀬琢磨が、都合により都会の家を離れ、田舎に住む叔父の家へと居候することになります。

転校先の学園で彼は気が強く他人に心を開かない「小日向はやみ」、琢磨のクラスの委員長を務める心優しい少女・神楽ひなた、自らを「時ノ音の精霊」と自称する元気いっぱいの少女・音羽(おとは)という三人の少女たちと出会います。

彼女たちとの出会いは琢磨に何をもたらすのでしょうか。

そして彼女たちがひそかに心に秘めている傷とは。その傷を琢磨は癒せるのでしょうか…。

はやみは他人を拒絶する性格で、琢磨にも心を開こうとしません。
クラスでは何の理由からか、陰湿ないじめに遭っていますが、逆らうことなくその状況を受け入れています。
自分には構わないでほしいと琢磨に言いますが、そんな彼女の本当の心が琢磨は気になり…。

ひなたは琢磨がやってきた「沢衣村」の村長の孫娘。
お嬢様であることを鼻にかけたりしない優しく礼儀正しい性格で、クラスメイトたちからも好かれています。
少々ドジで、階段から転げ落ちたところを琢磨に助けられていらい琢磨を「弘瀬さま」と呼んで慕ってきます。

音羽は琢磨が村で一番最初に出会った少女。
自分のことを「ボク」と呼ぶ底抜けに明るい性格をしており、琢磨を見つけるたびに抱き付いてすりすりと身体を寄せてきます。
琢磨以外の人間には彼女の姿は認識できないようですが…。正体は謎の少女です。

どのキャラも魅力的ですが、特にはやみは正統派ツンデレキャラ。
デレた時の可愛さはたまりません。
ツンデレ好きな人にはお薦めのキャラです。


『H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-』のレビューNo.1

  • 2009-01-22 (Thu)
  • H2O
『H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-』のレビューを今日から3回に渡って紹介したいと思います。

現在「萌えゲー」が主流の美少女ゲーム界ですが、哲学ゲー、燃えゲーなど独自のスタイルの作品をリリースしているブランドに「ケロQ(ケロキュウ)」があります。

絵柄はどれも可愛いものながらその一癖も二癖もある作風に固定ファンも多く、美少女ゲーム界で独自の地位を確立しています。

ケロQは処女作の『終の空(ついのそら)』で「哲学」をテーマとして扱い、「集団自殺」「世界の終わり」などを取り上げ、そのかなりどぎつい内容でユーザーの度肝を抜きました。


二作目『二重影』では渋い時代劇を展開。
熱い燃えゲーとして多くのファンを獲得し、コンシューマーにも移植されました。


三作目『モエかん』はキャラクター全員が可愛らしいメイドさんだったため、萌えゲーかとユーザーに思わせておいて実際はメイドたちによる熱いバトルが展開される燃えゲーだったという相変わらずの作風を示してくれました。


その「ケロQ」の姉妹ブランド「枕」からブランド処女作として2006年にリリースされた作品が、今回紹介する『H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-』です。

ゲームのスタイルはビジュアルノベル。
シナリオの良さ、キャラクターの可愛さ、グラフィックの美しさ、主題歌・BGMの良さなど総合的な完成度の高さによりヒット作となり、ファンディスク『√after and another』も発売され、TVアニメ化、漫画化などもされました。


フィギュア、グッズなどの関連商品も数多く発売されています。


『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビューNo.4

『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビュー最終回です。

『カルタグラ』は最後まで先の読めないシナリオ、美少女ゲームでも最高峰レベルの超絶美麗なグラフィック、個性的なキャラクター、物語を盛り上げる主題歌・BGMなど、すべての要素が高レベルで構成されています。

とくにグラフィックの美しさはすさまじく、物語の舞台は冬なのですが、夜の闇などのダーク調の彩色と雪の白の対比が大変美しいものになっています。

HシーンのCGも杉菜水姫氏による美麗なキャラと綺麗な彩色、描写の濃さで非常に淫靡なものになっています。

霜月はるか氏が歌うOP曲の『恋獄』はまさに物語のキャッチコピー「――それは、妄執と狂気に至る愛。」を上手く表したもので、「狂った愛」という表現がぴったりの歌詞と透き通るような旋律になっています。

BGMも作品の世界観上暗めの曲調が多いですが、物語の場面場面にしっかりと合っています。

美少女ゲームでミステリー作品があまりなくて飢えている方、良質の美少女ゲームをプレイしたい方、ダーク調の世界観の美少女ゲームがプレイしたい方、美しいグラフィックの作品がやりたい方には『カルタグラ』をお薦めします。

この作品をプレイする際に気を付けなければならないのが、物語の展開上グロいグラフィックが多少あることです(もっとも、それすらも美麗なのですが)。

そういう点に問題がないという方には、ぜひ『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』をプレイしていただきたいと思います。

シナリオには最後までぐいぐいと引っ張る力があると思うからです。


『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビューNo.3

『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビュー3回目です。

主な登場キャラクターは、メインヒロインの上月和菜、初音、高城七七、蒼木 冬史(あおき とうじ)、雨雀、凜、綾崎 楼子(あやさき たかこ)、祠草 時子(しぐさ ときこ)、乙羽、深水薫です。

和菜は舞台女優を目指している活発な少女。
その元気で一途に突っ走る性格は周囲の人間を振り回します。

初音は雪白の幼い遊女。
おとなしい性格ですがしっかりしており、秋五を慕い、身の回りの世話をしてくれます。

七七は秋五の妹。
博覧強記で頭は良いのですがエキセントリックな言動を繰り返し、秋五の制止を無視し独自に連続殺人の捜査を始めます。

冬史は凜とした外見の女性。
上野界隈を拠点とする組織『死の腕』の幹部を努めており、秋五とは警察官時代からの付き合いで気心の知れた友人です。

雨雀は雪白の女将。
姉御肌で面倒見のいい豪快な性格をしています。

凜は雪白の遊女。
明るく屈託のない性格をしており、秋五とは仲が良いです。

楼子は七七の同級生で私立華陽学園に通う少女です。
秋五が警察官時代に知り合い、いまだに彼に対して秘めた想いを持ち続けています。

時子は上野の貧民街を徘徊する正体不明の女性。
連続殺人事件の容疑者として、一度は拘留されますが…。

乙羽は雪白の遊女。
凜とは仲が良いですが仕事には厳しく、初音などには辛く当たることもあります。

薫は七七が通っている学園の教師。
学園がカトリック系のため、シスターの衣装を身に付けています。

どのキャラも個性的で、杉菜水姫氏によるキャラクターデザインが非常に美麗です。


『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビューNo.2

『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビュー2回目です。

秋五は由良の捜索をしようとしますが、由良の父・慶一郎から由良はすでに死んでいるのだと告げられます。
しかしそれを認めようとしない由良の妹・和菜のために捜査をすることに。

同時期に、上野でまたもバラバラ連続殺人の三人目の被害者が出ていました――。

そんな中、上野葵町で由良とよく似た少女が目撃されていたことを秋五は知ります。
それについて調べるうち秋五は、最近急速に勢力を拡大している、世界の破滅を謳う奇妙な宗教、「千里教」の存在を知ります。

そうしているうちにもバラバラ連続殺人第四の被害者が。
死体は四肢と頭部を切断され、背に漆黒の羽を縫い付けられているという、犯人の意図がまったく読めないものでした。

死んだのは秋五が身を寄せている遊郭・雪白の遊女、乙羽であったことがわかります。
自らの遊郭の可愛がっていた遊女を殺されたことが許せない雪白の女将・雨雀(うじゃく)に、連続殺人の捜査を頼み込まれた秋五は本格的に事件の捜査を始めることに…。


『カルタグラ』のシナリオの魅力は、次々に起こる手に汗握る事件、先の読めない展開、二転三転する物語です。
ミステリーとして必要不可欠な要素をこれでもかと詰め込んだ、緊迫感あふれるサスペンスドラマが展開されます。

また登場キャラクターが多いため、味方のキャラの中に犯人がいるのではないか、一体誰が犯人なのか、あのキャラがもしかしたら犯人なのではないかと疑心暗鬼を抱いてしまうところも上手くできています。

信じられるのは自分だけという状況にプレイヤーは追い込まれるのです。


『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビューNo.1

『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビューを4回に渡って紹介します。

「ミステリー」というのは小説の分野では一大ジャンルで人気もありますが、美少女ゲームの分野では数が少ないのが事実。

多数のキャラを攻略するという基本的な美少女ゲームの構造上、ミステリーという分野の作品は作りづらいというのが主な理由でしょう。
潜在的な需要はあり、ミステリー作品が出ればヒットしたりはするのですが…。


そんなミステリー作品を、ブランド処女作として果敢にもリリースしたのが、今回紹介するInnocent Greyの『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』です。

ゲームスタイルはオーソドックスなADV。
物語の時代設定は、終戦から六年が過ぎた日本という古風な設定になっており、ミステリーとしての作品の雰囲気を高めています。

かつて警視庁に籍を置いていた主人公、高城秋五は、最近起こっている「上野連続バラバラ殺人事件」のため逗子まで足を向けます。
さらに上司・有島の頼みで、かつて恋人であった上月家の長女・「上月由良」の失踪事件に関わることに。
果たして秋五は、「上野連続バラバラ殺人事件」を解決することができるのでしょうか。そして由良の行方は…。


この作品は、杉菜水姫氏の原画による超美麗なグラフィック、先の読めないシナリオ、個性的なキャラクター、質の高いBGMなど、総合的に非常に完成度が高いです。
ミステリーには二転三転するシナリオは必須。
その点、この作品は質の高いミステリー作品を求めている方にも満足を与えてくれるでしょう。


『超昂閃忍ハルカ』のレビューNo.3

『ハルカ』はアリスソフトの作品だけあってゲーム性があるのでそれが多少煩わしいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、Hシーンはとにかく豊富です。

敵と戦わなくても日中の龍輪功で普通に和姦が見れるので楽にHシーンに辿り着けるでしょう。
和姦のシチュも凌辱のシチュも大変豊富なため、必ず興奮できるでしょう。

本を朗読させながらのH、輪姦、イヌ化H、ナース服でのH、スク水Hなどなど…。

Hシーンのグラフィックでは、局部のアップがカットインで表示されたりするためよりエロくなっています。

エンディングも純愛エンド・鬼畜エンド・ハーレムエンド・敵支配エンドと豊富。攻略しがいのある作品になっています。


『ハルカ』は、さすが大手ブランド・アリスソフトの作品だけあって、グラフィック、音楽、システムと総合的な完成度も非常に高いです。

変身ヒロインものに飢えているんだー!

という方には絶対にお薦めです。

変身ヒロインものに手を出したことがない方もぜひどうぞ。
戦いに負けて無惨に凌辱されてしまうハルカやナリカを見れば、あなたも変身ヒロイン属性に目覚めてしまうことでしょう。

濃いエロゲーに飢えている方もいかがでしょうか。
純愛H・凌辱Hどっちも見たい!という方にもお薦めです。

『超昂閃忍ハルカ』、とにかくエロいゲームです。
エロさでは他のエロゲーの追随を許しません。
最近エロいゲームをやっていないなあという方、エロゲーってやったことないけどやってみたいという方も、ぜひどうぞ!


『超昂閃忍ハルカ』のレビューNo.2

『ハルカ』のゲームスタイルは、アリスソフトらしくゲーム性の高いもの。
1日単位でゲームが進行し、1日は午前、午後、夜のパートに分かれています。

午前・午後は淫力を高める龍輪功(つまりH)をしたり、鍛錬などを行い味方の能力を高めます。索敵、休憩なども大切。
またヒロインとの会話イベントもたまに発生し、選んだ答えでパラメータが変わります。

夜は悪事を行うノロイ党の活動時間。
ハルカたちも出撃し戦闘を行います。敵の城・四道城が出現している時は城攻めも行えます。
目的は敵のボスを倒すこと。
怪忍やボスに負けると容赦ない凌辱が待っています。

シチュエーションは普通の凌辱から触手、アナル攻めなど豊富で、キャラクターデザインのおにぎりくんの可愛らしさとエロさを兼ね備えたグラフィックと描写によって大変Hになっています。

2回同じ敵に敗北しないと見れないHもあるのでいろいろやってみましょう。

普段凜として敵に立ち向かうハルカやナリカ、ハルカの先輩・スバルが敵に負け無力になり凌辱される様はたまらなくHさがあります。

もちろん、普段の龍輪功もばっちりHです。

ハルカやナリカとラブラブなHができます。

メイドさんのコスプレでのHや足コキ、3P、フェラなどのシチュも…。

いろいろ試して淫力を上げてノロイ党との戦いに備えましょう。

このゲームの特徴はとにかくHてんこ盛りなところです! 
和姦・強姦ともにシチュが豊富でグラフィックも大変エロく、声優さんの演技もばっちり。

エロに関しては文句の付けようがありません。


『超昂閃忍ハルカ』のレビューNo.1

『超昂閃忍ハルカ』を3回に渡ってレビューします。

「変身ヒロイン」ものが好きな美少女ゲームユーザーはかなり多いと思われます。

普段は平凡に生活している少女が、いざとなると変身し悪を討つ! …けれど、負ければ容赦なく敵に凌辱されてしまう。

そんなシチュエーションが変身ヒロインものの最大の魅力です。


美少女ゲーム草創期から傑作をリリースし業界を牽引し続けている大手ブランド・アリスソフトが、2002年にリリースした変身ヒロインもの『超昂天使エスカレイヤー』に連なる作品として2008年に満を持して発売したのが、今回紹介する『超昂閃忍ハルカ』です。

道場に通う主人公・戦部(いくさべ)タカマルは、大家の娘・四方堂(しほうどう)ナリカに妨害されつつも恋を追い求める日々を送っていました。

そんなある日、タカマルは学園に転入してきた少女「鷹守(たかもり)ハルカ」に一目惚れをします。
その夜、タカマルとナリカは謎の忍集団に襲われますが、そこを救ってくれたのがなんとくノ一装束に身を包んだハルカでした。

ハルカはタカマルの事を若頭領と仰ぎます。実はタカマルは正義の忍者集団、「上弦衆(じょうげんしゅう)」の若頭領であり、そして淫らな行為(つまりH)によって、強い力「淫力(いんりょく)」をくノ一与える能力の持ち主だったのでした。

その日から、タカマルとハルカとナリカの長い戦いが幕を開けます…。


この作品のキャッチコピーは「勝ってもH。負けてもH。」。
普段の鍛錬でもHをし、敵に負けても待っているのは凌辱と、まさに王道変身ヒロインものの名に恥じない作品になっています。


『おやつのじかん』のレビューNo.2

『おやつのじかん』のレビュー2回目です。

ショートケーキたんは主人公の妹で、両親は有名なパティシエでデザートの本場で働いているため、現在は兄と二人暮らしです。
お兄ちゃんが大好きで、お兄ちゃんに対しては甘えまくります。
料理が得意で、かいがいしく主人公の世話を焼いてくれます。
日々の主人公のお弁当もショートケーキたんの手によるもの。
誰にでも優しい性格の女の子です。

アイスクリームたんはスイーツ学園の生徒会長。
生徒会長の名に恥じない知的な性格で、その優雅な姿は全校生徒の憧れの的。
暑さには弱く、ときおり倒れてしまうことも…。
そんな時は優しく介抱してあげましょう。

プリンたんはとっても幼い外見の女の子。
アイスクリームたんを「おねえたま」と慕い、憧れています。
アイスクリームたんと一緒にいることがなにより大好きで、とっても素直な性格をしています。

ショコラたんはスイーツ学園理事長の孫娘で超高飛車なお嬢様。
他人の意見はまったく気にせず我が道を行くタイプです。
普段は強気ですが優しく接していればデレてくれるかも…? 

しらたまたんは大家族の長女(下に六人の弟たちがいる)のため、家が貧乏です。
そのため普段はショコラたんの屋敷でメイドとして働いています。
ですがそんな境遇は感じさせない元気いっぱいな女の子。剣道部に所属しています。

どのキャラもとっても可愛いので必ず萌えられるキャラがいるでしょう。

萌え萌えなゲームがプレイしたい人には『おやつのじかん』絶対にお薦めです。
現在は『おやつのじかん~りにゅーある~』(内容は同じ)が2800円という低価格で発売されているので、この機会にどうでしょう?


『おやつのじかん』のレビューNo.1

『おやつのじかん』を2回に渡ってレビューしたいと思います。

お菓子の女の子たちが通う、名門スイーツ学園。
そこで保健医をしている主人公は、一流パティシエ。

怪我をして保健室にやってくる女の子たちの傷付いた体に生クリームを塗り込んであげたり、崩れたトッピングを直してあげたりするのがお仕事です。

お菓子の女の子たちもそんな主人公を慕ってくれます。
スイーツ学園でお菓子の女の子たちと過ごす甘~い甘~い日々。

そんな作品が、今回紹介する、Studio Ringから2004年に発売された『おやつのじかん』です。

登場するのは、幼めの女の子たちばかり。
むりりん氏の可愛らしいキャラクターデザインが、ちっちゃな女の子好きにはたまりません。

ゲームスタイルはオーソドックスなADV。
選択肢で物語が各キャラクターのものに分岐するという基本的なものです。

登場キャラクターは全部で5人。
主人公の妹・ショートケーキたん、スイーツ学園の生徒会長でおしとやかなアイスクリームたん、アイスクリームたんを「おねえたま」と慕う幼い女の子・プリンたん、スイーツ学園理事長の孫娘で超高飛車なお嬢様・ショコラたん、大家族の長女で家が貧乏なためいつもバイトに駆け回っているしらたまたん。
どのキャラクターも個性豊かで、キャラクターデザイン・原画の可愛らしさとグラフィックの綺麗さも相まって可愛くて萌え萌えです。

彼女たちとの甘~い学園生活を楽しみましょう。

Hシーンももちろんとっても甘~いものばかり。
彼女たちをたっぷり可愛がってあげましょう。


「夜明け前より瑠璃色な」のレビューNo.3

『夜明け前より瑠璃色な』のレビューの最終回です。

『けよりな』のキャラクターデザイン・原画は、オーガストの看板絵師・べっかんこう氏。氏の描く萌え系絵柄の愛らしいキャラに丁寧な彩色が相まって、グラフィックは大変レベルが高いです。背景も美麗に描き込んであります。

サブキャラクターの、月の王国・スフィア王国の大使館の駐在武官と秘書官を兼任している冷静な女性・カレン・クラヴィウス、菜月の兄でトラットリア左門で修行中の豪快な性格の青年・仁、達哉と麻衣を優しく見守ってくれる父親的存在の菜月の父・左門なども皆魅力的で物語を盛り上げるのに一役買っています。

音楽も主題歌・BGMともに質が高いです。主題歌はイメージテーマ『Lapis Lazuli』、オープニングテーマ『Eternal Destiny』、挿入歌『WAX&WANE ~永遠に~』の3曲があり、どれも素晴らしい曲で物語をドラマティックにしています。
BGMも場面場面にぴったりと合っており、物語の雰囲気を盛り上げています。

『けよりな』の素晴らしい点はその総合的な完成度の高さ。
シナリオ、キャラクター、グラフィック、音楽とどれもが大変良くできています。
各シナリオもキャラの個性をしっかりと描いており、ほろりとさせられる場面もあるでしょう。

またオーガストの特徴は、作品が萌えゲーながらHが濃いこと。
特に着衣Hが多い点に注目です。
制服、ブルマ、お風呂でHなどシチュにこだわりまくりです。

今冬には、『けよりな』に新規シナリオ・後日談を追加した新作『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』の発売も決定しています。

良作の美少女ゲームがプレイしたい方、萌えるゲームがやりたい方は『夜明け前より瑠璃色な』をぜひどうぞ。


「夜明け前より瑠璃色な」のレビューNo.2

『夜明け前より瑠璃色な』のレビューの2回目です。

『けよりな』で攻略できるヒロインは、月のお姫様・フィーナ・ファム・アーシュライト、フィーナお付きのメイド・ミア・クレメンティス、達哉の義理の妹(けれどそれはふたりだけの秘密)の麻衣、達哉の幼馴染みの鷹見沢菜月、達哉の従姉のお姉さんで達哉の両親の他界後、達哉と麻衣の面倒を見てくれている穂積さやか、街中でたまに会う謎の少女・リースリット・ノエルの6人です。

フィーナはお姫様らしく気品あふれる上品で華麗な立ち振る舞いの少女。責任感が強く一途な性格をしています。

ミアはフィーナお付きのメイドで、フィーナのことを誰よりも想っています。料理も上手で、家庭的な性格の女の子です。

麻衣は達哉の義理の妹。ですが、その事実はふたりだけの秘密にしようと誓っており、同居人で姉代わりのさやかにすら明かしていません。
料理は上手ですがたまに派手に失敗します。
兄である達哉には懐いていますが、「お兄ちゃん」と呼ぶのを恥ずかしがっています。

菜月は達哉の幼馴染み兼クラスメイト。
家は隣同士で、実家はイタリア料理屋「トラットリア左門」を経営しており、自身もそこでウェイトレスのバイトをしています。
面倒見の良い性格の努力家です。

さやかは従姉で、今は12年前に両親を事故で亡くした達哉の保護者な立場です。
月への留学経験がある数少ない地球人で、その経験を買われて「王立月博物館」の館長代理を務めています。
おっとりした性格ですが仕事では有能なキャリアウーマン。

リースは主人公がたびたび街中で見かける幼い少女。
いつも無表情で、自分のことを話さないので正体は謎です。

どのキャラも個性豊かなので、必ず気に入るキャラがいるでしょう。
誰かに萌え萌えになってしまうかもしれません。


「夜明け前より瑠璃色な」のレビューNo.1

『夜明け前より瑠璃色な』のレビューを3回に渡って紹介します。

現在、美少女ゲーム界の主流スタイルである「萌えゲー」。
しかしただキャラクターの可愛さをウリにしているものがほとんどで、シナリオはいまいち物足りないものが多かったりします。

「萌えゲー」ブランド大手・オーガストから2005年に発売され、萌えゲーながらもシナリオもしっかりとした作品としていまだに高い評価を受けているのが、今回紹介する『夜明け前より瑠璃色な』です。

ストーリーは、昔地球の人間が移住して建国した月の王国から、その王国のお姫様・フィーナ・ファム・アーシュライトが主人公・朝霧達哉の家にホームステイしに来るところから始まります。

主人公の学園に転入するフィーナ、お付きのメイドのミア、達哉の義理の妹の麻衣、達哉の幼馴染みの菜月、達哉の従姉のお姉さん・さやか、謎の幼い少女・リースなども巻き込んで、平凡だった達哉の生活はフィーナが来たことによって途端に騒がしくなります。達哉と地球のことに興味津々な月のお姫様たちとの生活の行方は。

ゲームスタイルはオーソドックスなADV。
シナリオで特徴的なのはメインヒロインであるフィーナのシナリオが二部構成であることで、最初にフィーナルートの第一部をクリアしないと他のキャラのルートには進めず、逆に第二部は全キャラクリア後でないと見れない構成になっています。

萌えゲーはキャラクターのシナリオの出来にばらつきがあったりするものですが、『けよりな』はどのキャラクターのシナリオも萌えゲーだからと手を抜くことなくしっかりと作られています。


水月-すいげつ-のレビューNo.3

『水月-すいげつ-』のシナリオの特徴は、柳田國男による『遠野物語』をアレンジしてうまくシナリオに織り込んでいること。
民俗学の要素を含んだシナリオというのは美少女ゲームでは珍しいでしょう。
また夢と現実の境目といった哲学的な要素も多く、プレイヤーに考察の余地を与えてくれるのがシナリオを一層面白くしています。

『水月-すいげつ-』を発売したF&Cはグラフィックでは美少女ゲーム界最高峰のブランド。

☆画野朗氏の愛らしいキャラクターデザインと美麗な彩色が相まって、グラフィックには文句の付けようがありません。

Hシーンも可愛い絵柄ながらテキスト・グラフィックともに淫靡さがあります。

またこの作品のHシーンでの最大の特徴は「おもらし」。
ほとんどすべてのキャラのHシーンにおもらしがあります。おもらし好きにはたまらないでしょう。
おもらし属性がなかった人でも、この作品で目覚めてしまったという人は多いようです。

BGMは、タイトル画面の『水月-すいげつ-』などが神秘的な曲調で、この作品の幻想的な雰囲気をうまく引き出しています。

この作品は、解説だけ読むと難しそうな作品に感じるかもしれませんが、キャラクター全員が非常に可愛らしく、シナリオも引き込まれるもので、無理に解釈しようとしなくても普通に読むだけでも十分に楽しめるものです。

グラフィックは美少女ゲームの中でも屈指の美しさで、BGMの質も高く、非常に完成度の高い作品です。
もし未プレイの方がいたら絶対にお薦めです。
美少女ゲーム初心者にも自信を持って薦められる作品です。

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水月-すいげつ-のレビューNo.2

『水月-すいげつ-』のレビュー2回目です。

主人公が目覚めてすぐに、病室には自らを主人公専属のメイドだと名乗る「琴乃宮 雪(ことのみや ゆき)」や友人であった「宮代 花梨(みやしろ かりん)」、「大和 庄一(やまと しょういち)」が現れます。

黒髪の少女のことをそれとなく聞いてみると、それはクラスメイトの「牧野 那波(まきの ななみ)」であることがわかります。
メインヒロインである那波は盲目の少女で、どことなく浮世離れした不思議な雰囲気を持つ少女でした。
穏やかな表情でいつも主人公に微笑みかけ、夢のこともあり主人公はそれに翻弄されます。

雪さんは主人公の家に住んで家事をすべてこなしている主人公専属のメイド。
家事全般をこなし、美人で頭も良く、記憶を失った主人公のことも愛情を持って受け止めてくれる、まさに完璧な女性。

花梨は、主人公が所属していた弓道部のエース。主人公の幼馴染みで、とても活発な少女。
弓を持てなくなった主人公に、また弓を持ってほしいと願っています。

新城 和泉(しんじょう いずみ)は花梨の親友で、眼鏡をかけた優しい性格の少女。
家は名家ですがそのことを鼻にかけることはありません。

香坂アリス、マリアは幼い双子の少女。
アリスは姉で強気な性格をしていますが、妹のマリアのことを誰よりも想っています。
マリアは妹で、アリスとは逆の甘えん坊な性格。何かあると「お姉ちゃ~ん」とアリスに泣きついてしまいます。

どのキャラクターも、☆画野朗氏の可愛らしいキャラクターデザインと個性が相まってとても魅力的です。

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水月-すいげつ-のレビューNo.1

水月――それは、水に映った月。
水面が揺れれば形を変え、今にも消えそうなおぼろげなもの。

今回紹介するのは、そんなタイトルがまさしく内容を見事に表している『水月-すいげつ-』です。
勘違いしていただきたくないのは、決して「この作品のストーリーがぼんやりしている」わけではなく、あくまで「主人公が己を取り巻く世界から受け取る感覚がぼんやりしている」のみで、物語自体は非常にしっかりしたものであることです。

『水月-すいげつ-』は、2002年にF&C FC01より発売されたビジュアルノベルです。
民俗学や哲学的な概念を多分に含み、ストーリー性の高い物語になっています。

物語の解釈がユーザーに委ねられている部分も多く、美少女ゲームの物語としては多少難解な部類に入ると言えるでしょう。
ですが、メインヒロインの不思議な少女・那波や主人公専属のメイドの雪さんなどのキャラクターの個性も強く、コンシューマー移植もされておりいまだに高い人気を誇る作品です。

グラフィックも非常に美しくBGMもゲームの雰囲気を上手く出しており、難しそうだからといって敬遠するにはもったいない、完成度の高い作品でしょう。

主人公は夢の中で、弓矢を手に持っています。
目の前にいるのは黒髪の少女。
主人公は弓矢で彼女を射抜きます。そこで主人公は夢から覚めますが、目覚めた場所は病院の個室で、主人公はすべての記憶を失っていました。

黒髪の少女はクラスメイトの「牧野 那波(まきの ななみ)」であることがわかります。
そして主人公はその日以降何度も、夢の中で那波を弓矢で打ち抜くことに…。
果たして、その夢の意味するものは…。

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WHITE ALBUMのレビューNo.3

『WHITE ALBUM』のゲームスタイルはADV。
物語の前半では、大学、バイト、休憩などのコマンドを選び、それによって出会ったキャラと会話をして、フラグが立てば後半でキャラのシナリオが進むという構造になっています。

冬弥は高校時代からの恋人・由綺と大学生になった今も付き合っていますが、由綺のアイドルとしての人気が出始めたことにより徐々にふたりの会える時間は減っていきます。ふたりの関係はどうなるのでしょうか…。

『WHITE ALBUM』の失敗はこの、ゲームに意図のわからないランダム要素を取り入れてしまったこと。
これによって、シナリオが優れている作品なのに、ランダム要素のためプレイヤーは純粋に物語を読むことができないのです。
相対的に、シナリオのクオリティのわりに『WHITE ALBUM』の評価は世間的に低めになってしまっています。

しかしシナリオは素晴らしいものです。
シナリオライターはこの作品でデビューした「原田 宇陀児(はらだ うだる)」氏。
文体が非常に詩的で美しく、雰囲気のあるものです。
キャラクターの心理描写も素晴らしく、プレイヤーは由綺がいるにも関わらずほかの女の子に惹かれ関係を持ってしまい、泥沼の三角関係になるのですが、そのときなど、その繊細な描写で、苦しみを味わうことになるでしょう。
『WHITE ALBUM』は「鬱ゲー」と言ってもいいかもしれません。

『WHITE ALBUM』は発売10周年記念として、ゲームスタイルを完全に純粋なADVに変えてのプレイステーション3への移植やTVアニメ化も決定しています。

萌えゲーに飽きている方、大人の恋愛を描いた美少女ゲームをやりたい方、美しい文章の作品がプレイしたい方は『WHITE ALBUM』をぜひどうぞ。
ぜひあなたも原田氏の詩的なシナリオを堪能してください。


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