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カルタグラ~ツキ狂イノ病~ Archive

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『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビューNo.4

『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビュー最終回です。

『カルタグラ』は最後まで先の読めないシナリオ、美少女ゲームでも最高峰レベルの超絶美麗なグラフィック、個性的なキャラクター、物語を盛り上げる主題歌・BGMなど、すべての要素が高レベルで構成されています。

とくにグラフィックの美しさはすさまじく、物語の舞台は冬なのですが、夜の闇などのダーク調の彩色と雪の白の対比が大変美しいものになっています。

HシーンのCGも杉菜水姫氏による美麗なキャラと綺麗な彩色、描写の濃さで非常に淫靡なものになっています。

霜月はるか氏が歌うOP曲の『恋獄』はまさに物語のキャッチコピー「――それは、妄執と狂気に至る愛。」を上手く表したもので、「狂った愛」という表現がぴったりの歌詞と透き通るような旋律になっています。

BGMも作品の世界観上暗めの曲調が多いですが、物語の場面場面にしっかりと合っています。

美少女ゲームでミステリー作品があまりなくて飢えている方、良質の美少女ゲームをプレイしたい方、ダーク調の世界観の美少女ゲームがプレイしたい方、美しいグラフィックの作品がやりたい方には『カルタグラ』をお薦めします。

この作品をプレイする際に気を付けなければならないのが、物語の展開上グロいグラフィックが多少あることです(もっとも、それすらも美麗なのですが)。

そういう点に問題がないという方には、ぜひ『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』をプレイしていただきたいと思います。

シナリオには最後までぐいぐいと引っ張る力があると思うからです。


『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビューNo.3

『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビュー3回目です。

主な登場キャラクターは、メインヒロインの上月和菜、初音、高城七七、蒼木 冬史(あおき とうじ)、雨雀、凜、綾崎 楼子(あやさき たかこ)、祠草 時子(しぐさ ときこ)、乙羽、深水薫です。

和菜は舞台女優を目指している活発な少女。
その元気で一途に突っ走る性格は周囲の人間を振り回します。

初音は雪白の幼い遊女。
おとなしい性格ですがしっかりしており、秋五を慕い、身の回りの世話をしてくれます。

七七は秋五の妹。
博覧強記で頭は良いのですがエキセントリックな言動を繰り返し、秋五の制止を無視し独自に連続殺人の捜査を始めます。

冬史は凜とした外見の女性。
上野界隈を拠点とする組織『死の腕』の幹部を努めており、秋五とは警察官時代からの付き合いで気心の知れた友人です。

雨雀は雪白の女将。
姉御肌で面倒見のいい豪快な性格をしています。

凜は雪白の遊女。
明るく屈託のない性格をしており、秋五とは仲が良いです。

楼子は七七の同級生で私立華陽学園に通う少女です。
秋五が警察官時代に知り合い、いまだに彼に対して秘めた想いを持ち続けています。

時子は上野の貧民街を徘徊する正体不明の女性。
連続殺人事件の容疑者として、一度は拘留されますが…。

乙羽は雪白の遊女。
凜とは仲が良いですが仕事には厳しく、初音などには辛く当たることもあります。

薫は七七が通っている学園の教師。
学園がカトリック系のため、シスターの衣装を身に付けています。

どのキャラも個性的で、杉菜水姫氏によるキャラクターデザインが非常に美麗です。


『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビューNo.2

『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビュー2回目です。

秋五は由良の捜索をしようとしますが、由良の父・慶一郎から由良はすでに死んでいるのだと告げられます。
しかしそれを認めようとしない由良の妹・和菜のために捜査をすることに。

同時期に、上野でまたもバラバラ連続殺人の三人目の被害者が出ていました――。

そんな中、上野葵町で由良とよく似た少女が目撃されていたことを秋五は知ります。
それについて調べるうち秋五は、最近急速に勢力を拡大している、世界の破滅を謳う奇妙な宗教、「千里教」の存在を知ります。

そうしているうちにもバラバラ連続殺人第四の被害者が。
死体は四肢と頭部を切断され、背に漆黒の羽を縫い付けられているという、犯人の意図がまったく読めないものでした。

死んだのは秋五が身を寄せている遊郭・雪白の遊女、乙羽であったことがわかります。
自らの遊郭の可愛がっていた遊女を殺されたことが許せない雪白の女将・雨雀(うじゃく)に、連続殺人の捜査を頼み込まれた秋五は本格的に事件の捜査を始めることに…。


『カルタグラ』のシナリオの魅力は、次々に起こる手に汗握る事件、先の読めない展開、二転三転する物語です。
ミステリーとして必要不可欠な要素をこれでもかと詰め込んだ、緊迫感あふれるサスペンスドラマが展開されます。

また登場キャラクターが多いため、味方のキャラの中に犯人がいるのではないか、一体誰が犯人なのか、あのキャラがもしかしたら犯人なのではないかと疑心暗鬼を抱いてしまうところも上手くできています。

信じられるのは自分だけという状況にプレイヤーは追い込まれるのです。


『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビューNo.1

『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』のレビューを4回に渡って紹介します。

「ミステリー」というのは小説の分野では一大ジャンルで人気もありますが、美少女ゲームの分野では数が少ないのが事実。

多数のキャラを攻略するという基本的な美少女ゲームの構造上、ミステリーという分野の作品は作りづらいというのが主な理由でしょう。
潜在的な需要はあり、ミステリー作品が出ればヒットしたりはするのですが…。


そんなミステリー作品を、ブランド処女作として果敢にもリリースしたのが、今回紹介するInnocent Greyの『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』です。

ゲームスタイルはオーソドックスなADV。
物語の時代設定は、終戦から六年が過ぎた日本という古風な設定になっており、ミステリーとしての作品の雰囲気を高めています。

かつて警視庁に籍を置いていた主人公、高城秋五は、最近起こっている「上野連続バラバラ殺人事件」のため逗子まで足を向けます。
さらに上司・有島の頼みで、かつて恋人であった上月家の長女・「上月由良」の失踪事件に関わることに。
果たして秋五は、「上野連続バラバラ殺人事件」を解決することができるのでしょうか。そして由良の行方は…。


この作品は、杉菜水姫氏の原画による超美麗なグラフィック、先の読めないシナリオ、個性的なキャラクター、質の高いBGMなど、総合的に非常に完成度が高いです。
ミステリーには二転三転するシナリオは必須。
その点、この作品は質の高いミステリー作品を求めている方にも満足を与えてくれるでしょう。


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