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「Lien~終わらない君の唄~」のレビューNo.3
- 2009-02-12 (Thu)
- Lien
『Lien(リアン)~終わらない君の唄~』のレビュー3回目です。
『Lien』は一応分類では「泣きゲー」ということになるのでしょうが、『Kanon』のように号泣させるというタイプではありません。
むしろキャラの心理を丁寧に描いて、ほろりとさせるタイプの作品です。
ギャグに目が行きがちですが、ギャグからシリアスな場面への切り替えの文章がとても自然で上手なのです、このシナリオライターの荒川工氏は。
このゲームの特徴はヒロインのほかに主人公や親父、義理の母の恭子さん(実は狐の妖怪)のキャラも立っていること。
この作品のADV画面は立ち絵のほかにメッセージウィンドウにも顔グラフィックが表示されるのですが、志郎の顔グラフィックも表示されてころころ変わります。
志郎は普段はボケて晶からどつかれていますが、キメる所はキメる、眼鏡タイプには珍しい主人公です。
親父も普段は志郎とのやりとりでかなり笑わせてくれますが、実はかなりかっこいいです。物語後半の親父と志郎とのやりとりはしんみりしてしまうでしょう。
『Lien』は、とにかく前半のギャグの勢いが凄まじいですが、後半は心に染みる展開になるでしょう。物語の伏線も丁寧に張られており、それらを読み解く楽しみもあります。
シナリオライターの荒川工氏はギャグと物語運びに定評のあるライター。現在はライトノベルも出版しています。
荒川ギャグに触れてみたい方、とにかく笑えるゲームがやりたい方、どれも似たような泣きゲーにはもう飽きたという方はぜひ『Lien~終わらない君の唄~』をどうぞ。
『Lien』は一応分類では「泣きゲー」ということになるのでしょうが、『Kanon』のように号泣させるというタイプではありません。
むしろキャラの心理を丁寧に描いて、ほろりとさせるタイプの作品です。
ギャグに目が行きがちですが、ギャグからシリアスな場面への切り替えの文章がとても自然で上手なのです、このシナリオライターの荒川工氏は。
このゲームの特徴はヒロインのほかに主人公や親父、義理の母の恭子さん(実は狐の妖怪)のキャラも立っていること。
この作品のADV画面は立ち絵のほかにメッセージウィンドウにも顔グラフィックが表示されるのですが、志郎の顔グラフィックも表示されてころころ変わります。
志郎は普段はボケて晶からどつかれていますが、キメる所はキメる、眼鏡タイプには珍しい主人公です。
親父も普段は志郎とのやりとりでかなり笑わせてくれますが、実はかなりかっこいいです。物語後半の親父と志郎とのやりとりはしんみりしてしまうでしょう。
『Lien』は、とにかく前半のギャグの勢いが凄まじいですが、後半は心に染みる展開になるでしょう。物語の伏線も丁寧に張られており、それらを読み解く楽しみもあります。
シナリオライターの荒川工氏はギャグと物語運びに定評のあるライター。現在はライトノベルも出版しています。
荒川ギャグに触れてみたい方、とにかく笑えるゲームがやりたい方、どれも似たような泣きゲーにはもう飽きたという方はぜひ『Lien~終わらない君の唄~』をどうぞ。
「Lien~終わらない君の唄~」のレビューNo.2
- 2009-02-10 (Tue)
- Lien
『Lien(リアン)~終わらない君の唄~』のレビュー2回目です。
主人公・志郎は物語の序盤でいきなり車にはねられて死んでしまい、成仏しきれず幽霊の姿のままこの世をさまようことになります。
しかし親父、幼馴染みの鷹取晶、クラスメイトなどの周囲の人間は誰も志郎が幽霊の姿になったことに違和感を抱かず、「あっお前死んだのー」みたいな態度で接してきます。
幽霊になっても志郎の学園生活はいままで通り。はたして志郎は成仏できるのでしょうか…。
ゲームスタイルはマップ移動式画面+オーソドックスなADV。
マップ移動でお目当ての女の子のいる場所に行き、ADV画面で会話をしてストーリーを進めることになります。
ADV画面で特徴的なのが、晶が志郎にハリセンでツッコミを入れる時などに小さい画面でカットインが入ること。
これによってギャグの演出にメリハリが出ています。
攻略キャラクターは全部で4人。
主人公の幼馴染み・鷹取晶、クラスメイトの楠若葉、後輩の笹木みなも、幽霊の近衛柚。
晶はウサ耳ののようなリボンが特徴的で、なにかあるとぴこぴこと動きます(しかしそのことに触れてはならない)。
元気な性格で、志郎が幽霊になっても容赦なくどついてきます。
若葉は幽霊になった志郎を受け入れているクラスメイトの中で志郎を怖がっているおとなしい性格の少女。
小学生のときに死んだ妹・青葉の幽霊がいつもくっついています。
みなもは眼鏡っ子ですが奇抜な性格。
幽霊で先輩である志郎にも普通に接してきます。
柚は悲劇の伝説の幽霊。
ですが本人はいたってお気楽な性格をしており天然。
どのキャラも個性が立っており、主人公とのどつき漫才は爆笑ものです。
主人公・志郎は物語の序盤でいきなり車にはねられて死んでしまい、成仏しきれず幽霊の姿のままこの世をさまようことになります。
しかし親父、幼馴染みの鷹取晶、クラスメイトなどの周囲の人間は誰も志郎が幽霊の姿になったことに違和感を抱かず、「あっお前死んだのー」みたいな態度で接してきます。
幽霊になっても志郎の学園生活はいままで通り。はたして志郎は成仏できるのでしょうか…。
ゲームスタイルはマップ移動式画面+オーソドックスなADV。
マップ移動でお目当ての女の子のいる場所に行き、ADV画面で会話をしてストーリーを進めることになります。
ADV画面で特徴的なのが、晶が志郎にハリセンでツッコミを入れる時などに小さい画面でカットインが入ること。
これによってギャグの演出にメリハリが出ています。
攻略キャラクターは全部で4人。
主人公の幼馴染み・鷹取晶、クラスメイトの楠若葉、後輩の笹木みなも、幽霊の近衛柚。
晶はウサ耳ののようなリボンが特徴的で、なにかあるとぴこぴこと動きます(しかしそのことに触れてはならない)。
元気な性格で、志郎が幽霊になっても容赦なくどついてきます。
若葉は幽霊になった志郎を受け入れているクラスメイトの中で志郎を怖がっているおとなしい性格の少女。
小学生のときに死んだ妹・青葉の幽霊がいつもくっついています。
みなもは眼鏡っ子ですが奇抜な性格。
幽霊で先輩である志郎にも普通に接してきます。
柚は悲劇の伝説の幽霊。
ですが本人はいたってお気楽な性格をしており天然。
どのキャラも個性が立っており、主人公とのどつき漫才は爆笑ものです。
「Lien~終わらない君の唄~」のレビューNo.1
- 2009-02-09 (Mon)
- Lien
『Lien(リアン)~終わらない君の唄~』のレビュー1回目です。
『Kanon』が1999年に爆発的にヒットして以来、幾多のメーカーからそれはもう数え切れないほどの「泣きゲー」がリリースされました。
リリースされた作品の多くは、『Kanon』のスタイルである、日常会話にギャグを織り交ぜ、そこに徐々に切ないシーンを盛り込んでいき、物語をクライマックスへと持っていくというものをトレースしたものでした。
そんな数多くの「泣きゲー」の系譜の中にあって、少し特異な位置にあるのが今回紹介する『Lien(リアン)~終わらない君の唄~』です。
『Lien』はPurpleから2000年に発売された作品で、物語のスタイルは序盤はギャグ会話で話を進め、後半は感動的なストーリーに持っていくという泣きゲーのテンプレをなぞったものですが、特徴的なのがとにかくギャグの勢いが凄まじいこと。
とくにマニアックなネタが多く、コアなロックファンでないとまったくわからないようなネタもちらほら…
(「あそこでビル・ラズウェルとフレッド・フリスとチャールズ・ヘイワードがバンドを組んでいる!」とか)。
主人公・北倉志郎の父親・玄照は坊主にも関わらずロン毛で背中にエレキギターを背負っていますし。
しかしではマニアでなければこのゲームのギャグを楽しめないのかというとそんなことは微塵もなく、とにかく凄まじいテンポで繰り出されるギャグの応酬に必ず爆笑してしまいます。
グラフィックのないクラスメイトの台詞にすら笑えるのはこの作品くらいでしょう。
『Kanon』が1999年に爆発的にヒットして以来、幾多のメーカーからそれはもう数え切れないほどの「泣きゲー」がリリースされました。
リリースされた作品の多くは、『Kanon』のスタイルである、日常会話にギャグを織り交ぜ、そこに徐々に切ないシーンを盛り込んでいき、物語をクライマックスへと持っていくというものをトレースしたものでした。
そんな数多くの「泣きゲー」の系譜の中にあって、少し特異な位置にあるのが今回紹介する『Lien(リアン)~終わらない君の唄~』です。
『Lien』はPurpleから2000年に発売された作品で、物語のスタイルは序盤はギャグ会話で話を進め、後半は感動的なストーリーに持っていくという泣きゲーのテンプレをなぞったものですが、特徴的なのがとにかくギャグの勢いが凄まじいこと。
とくにマニアックなネタが多く、コアなロックファンでないとまったくわからないようなネタもちらほら…
(「あそこでビル・ラズウェルとフレッド・フリスとチャールズ・ヘイワードがバンドを組んでいる!」とか)。
主人公・北倉志郎の父親・玄照は坊主にも関わらずロン毛で背中にエレキギターを背負っていますし。
しかしではマニアでなければこのゲームのギャグを楽しめないのかというとそんなことは微塵もなく、とにかく凄まじいテンポで繰り出されるギャグの応酬に必ず爆笑してしまいます。
グラフィックのないクラスメイトの台詞にすら笑えるのはこの作品くらいでしょう。
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