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「ToHeart」のレビューNo.3

『ToHeart』のレビュー3回目です。

――春が、すぐそこまで来ていた。
いつものように、主人公・藤田浩之は幼馴染みの神岸あかりと学園への道を歩く。
見慣れた景色だけれど、ゆるやかに吹く風は春の訪れを感じさせる。この春、どんな出会いが浩之を待っているのでしょう…。

『ToHeart』の魅力はとにかくその個性豊かなキャラクター! 
どのキャラも大変魅力的で、シナリオとの相乗効果もあって個性が際立っています。
とくに発売当時メイドロボ・マルチの人気は凄まじく、「マルチ萌え~」状態になった人は数知れずです。

シナリオは友情から恋心への変化を描いていたり、ふとしたきっかけで知り合った女の子のことをもっと知りたくなったり…と丁寧に揺れ動く心理が描かれています。
キャラ萌えだけかと思いきや泣ける展開も待っています。

原画・キャラクターデザインは水無月徹、ラー・YOU(現・カワタヒサシ)両氏。
個性豊かな女の子たちをしっかりと描き分けています。
彩色も丁寧で美しいものです。背景も美麗。

音楽は主題歌・BGMともに素晴らしいもの。
オープニング曲『Brand-new Heart』は新しい恋の始まりを予感させます。エンディング曲『あたらしい予感』は爽やかな感動を呼び起こしてくれます。

現在の「萌えゲー」「学園もの」の大元になった作品、『ToHeart』。エロゲー史にその名を刻む名作です。
もしプレイしたことがない人がいたらぜひどうぞ。
PS版、PS版をPCに移植したPSEも発売中です。


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