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KanonのレビューNo.1

今回紹介するソフトは、「泣きゲー」の代名詞とも言っても過言ではない『Kanon』です。

『Kanon』は、Tacticsで『MOON.』、『ONE~輝く季節へ~』を製作していたスタッフが独立し、「key」というブランドを立ち上げ、その処女作でした。
『MOON.』は宗教団体という暗いテーマを扱っていたため広く受け入れられたソフトではありませんでしたが、そのシナリオの良さは一部のユーザーに高い評価を得ていました。
そのスタッフが評価を確立したのが『ONE』です。
『ONE』は発売前はほとんど話題にならなかったものの、発売後、プレイしたユーザーの「泣ける」「感動する」といった口コミで徐々に評価が広がり、後の「泣きゲー」ブームの火付け役になった作品でした。

『Kanon』は、その『ONE』のスタッフの新作ということで、発売前から期待されていました。
発売後は、その感動する、泣けるシナリオで大ブレイクし、二度のアニメ化、フィギュア、グッズもたくさん発売されるなど、まさに大ヒット作になったのです。

登場キャラクターも非常に個性的で「萌え」ポイントを突いたもので、メインヒロインの「月宮あゆ」の「うぐぅ」という口癖などはファンの間で非常に流行りました。
ヒロインたちはそれぞれ好物の食べ物があるので(たとえばあゆはたい焼きが大好き)、影響されて食べてしまったという人も多いでしょう。

また音楽も主題歌を含め非常にすばらしく、物語を盛り上げるもので、keyの音楽といえば美少女ゲーム業界ではトップクラスの評価を得ています。


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